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マグロジュースのブログ

ボカロ、UTAUの音楽の話や、創作の話などをする時はすると思いますが、しない時はしないと思います。

でたらめ音楽教室・課外授業ボカロ編5の模様をお伝えします



3月3日、三鷹おんがくのじかんにて行われた『でたらめ音楽教室・課外授業ボカロ編5』に参加しましたので、イベントの説明や体験した事をゆる真面目に書かせて頂きたいと思います。


【でたらめ音楽教室とは何なのか?】

スッパマイクロパンチョップ
レコード水越主催、音楽製作・DJ・イラスト・デザイン、多くの企画・イベントを手がけるマルチな御方。最近合成音声と出会いプレイヤーとして、リスナーや企画者として魅力を発信し続けている。会った感想はゆるい感じでコミュ障の私でも「あぁ接しやすぅー…」ってなる雰囲気。

ヒッキーP(大高丈宙)
2008年から活動し鏡音リンをメインに投稿、メジャー路線と対照的なノイズを駆使した激しく前衛的でサイケデリックな作風ながら殿堂入り楽曲「私は演者です」「のどが渇く」を排出。最初期からボーカロイド世界を盛り上げて来た御方。会った感想はとても繊細で優しくて柔らかい雰囲気。

上記お二方の司会進行でお客さんと一緒にボーカロイド、その他合成音楽界隈について自由に考えていくというイベントです。簡単に言うと…

集まった人たちが
好きな曲を紹介して
それをでたらめに語って楽しむ

そんなイベントなのです。

前半は、現在のボカロシーンをジャンル、有名無名問わず楽曲解説を交えながら伝える、来場されたしまさん監修の書籍「ボーカロイド音楽の世界2017」※私の楽曲「博文約禮」も解説されとります(小声
ボーカロイド音楽の世界 2017 (ele-king books)

Pヴァイン (2018-03-14)
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ボカロの固定観念や人気に囚われないハイセンスで芸術的な楽曲を集めたスッパマイクロパンチョップさん選曲・監修のコンピレーションアルバム「合成音声ONGAKUの世界」
合成音声ONGAKUの世界
合成音声ONGAKUの世界
posted with amazlet at 18.03.09
V.A.
Pヴァイン・レコード (2018-03-14)
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収録音源☟


上記、Pヴァインレコードより発売予定2作品のコンセプト紹介と一部先行公開。
後半はお客さんのリクエスト曲を聴くという形で進んでいきます。

「ボーカロイドのイベント」と言えば人気ボカロ曲をVRの初音ミクが歌って踊ったりするものや博覧会のようなもの、とりわけ幕張メッセ的なやつが浮かんで来ると思います。
幕張メッセ的なやつが空の上の太陽だとするならば、このでたらめ音楽教室は海の底の熱水噴出孔と言った所でしょうか…


【熱水噴出孔とは何なのか?】

こちらをご覧ください→熱水噴出孔 - Wikipedia


【紹介曲ピックアップ】

続いて流された曲の中からピックアップしてその内容やら感想を伝えます、紹介しきれなかった方ごめんなさい。
今回は濃度がかなり濃くってボカロを初めて聴く人は、そうですね…スキー初心者がうっかり上級者コースまで行っちゃった感じの気分になりますね。まあ頑張って下さい。

あのそのええと/朝音ボウ・ちゃろえもん
Croce
オープニングとして流された聴く&観る曲。学校の3Dセットでエスニックなメロディーと問答が延々と繰り返され徐々にカオスになっていく、瞑想の末に辿り着いた謎の境地のような曲。なぜか分からないけど私はこの曲を聴いてインド後期密教が浮かびました。☟


人間たち/初音ミク・重音テト・さとうささら
リリック:松傘 mayrock sagishi ビート:緊急ゆるポート trampdog
来場したmayrockさん紹介、近年のアングラボカロシーンを席巻しているミックホップ(ボーカロイドのヒップホップの意)の魅力が凝縮しまくった代表曲と言っても過言ではない存在。個人的に同ジャンルに携わる身として一番語りたいヤツです。

ここで注目して頂きたいのがラップする3人のキャラクター、初音ミクは「VOCALOID」 重音テトは「UTAU」 さとうささらは「CeVIO」という全員が別種の合成音声ソフトです。そしてラップの部分は全て調声者の我流、そもそも合成音声にラップさせる技術について教えるサイトも書籍も存在しないためソフトの違い、調声者の違いによって恐ろしいほど個性が際立っているのを感じて頂けると思います。そんな前衛的、挑戦的、研究的な分野の先端にある「合成音声によるラップ」の魅力を存分味わえる一曲です。
緊急ゆるポ氏によるAmazingなピアノとtrampdog氏によるSoCoolなドラムも一興☟


Tonigt'82/巡音ルカ

この曲は「No_Follow」というタグが付けられているのですが「この曲を応援するな!」という意思表示で付けるのだそうで、まさにアンダーグランド的な曲ですね。その為、この曲を紹介して良いのか…とても迷いました…
が!
売れたい、有名になりたいボカロPばかりでなく、応援されたくない、知られたくないという内的世界を探求するボカロPも存在しているんだという事を知ってほしかったのであえて載せる事にしました。売れっ子ボカロPの対極にある存在と言って良いのかもしれません、そんな世界に触れられるのはこのでたらめ音楽教室ならでは。
結構このようなPさんは居て意図的に歌詞も載せなかったり、サムネイルも無かったり、挙句に再生数が伸びると曲自体を削除してしまう方も存在します。
そんなお前らが好き(はあと)
曲調はざらついたローファイ音源にキャッチーなメロディーといった感じです☟


ふなむしすし/Flower
マグロジュース
どうもこんにちは私の曲です。今まで作った作品の中で史上最低のゴミ作品として紹介致しました。ロック専用ボカロのFlowerを購入したのですがうちはHIPHOPしか作らないので全然使ってなくて、何とかデビューさせようと画策していた時彼女がフナムシの寿司を食べながら悶絶する姿が浮かび、これだ!!となって作った曲です。見どころは悶絶しながらも一生懸命食べようとするFlowerちゃんです。
著作権は放棄しますので無断使用OK、作者を名乗って使って頂いても結構です。ヒッキーPさんどうぞこれ差し上げます!☟


 Happppy song/鏡音レン
SOOOO
来場されたSOOOOさんの紹介、幸せをテーマに作った曲との事です。血塗られた狂気に満ちている、暗黒面に堕ちまくっているギャア”------!!!!!って感じの曲なんですけど…ですけど…幸せをテーマに作った曲との事です。素敵ですよね~ 動画もご本人作という事で、幸せな空間に拍車をかけてますね。素敵ですよね~
ハマる人には物凄くハマる作風だと私は思います。実際に結構中毒的、熱狂的なファンが居るそうです☟



【体験してみた感想】

前述した通り、海底の熱水噴出孔のような、形も個性も様々な人たちが集う創作の源泉のようなイベントだと思います。
来場するお客さんも様々で…

・癖が強めのボカロP
・コアみが強めのボカロリスナー
・執筆や企画をする方
・DJ
・ファン
・ふらっと来て酒飲んで隣の女の子に音楽について色々語った後に飲み物奢って帰っていく謎の人

などなど、まさにいろんな意味で最先端といった所ですね。
もっとみんなに知ってほしい場所である反面みんなに知られたくない秘密の場所でもあります。

めっちゃ個人的な感想ですが、私は永遠にネットの隅に曲をぽいぽい投下するだけで誰とも会う気は無かったです。でも、自分の周りで曲を作っていた人、聴いていた人、企画をしていた人とこうやって会って話し合うっていうのは物凄く意味のある事だと思い直しました。

有名とか無名とかそんなのは重要じゃなくて、この地球の、日本の、合成音声音楽の先端をこの人達と今作っているという事を、まさに「文化を作っている」という事を感じられて凄く嬉しかったです。

同じnujabes厨でUTAUラッパーのmayrockさんと見ていて、気付いたら二人ともポータブルバッテリーでスマホ充電しながらうちわで仰いでいて動作がシンクロしてたり
鈴木Oさんと夢の対談を実現させたり
リスナーさんに連れられて三鷹のちんまい喫茶店でコーヒー飲んだり
フォロワーさんや集った人と2次会で酒飲みながら音楽の話や関係ない生い立ちや悩みの話まで共有したり

良かった。うん、良かった。
ただ、田舎の雪国からやってきた私と他2名を大都会東京に置いて先に2次会会場に行ってしまったスッパさん、今度新潟にいらした際は田んぼのど真ん中で雪に埋もれた無人駅に置いて行きますのでお覚悟の程をよろしくお願い致します!



【マグロジュースが紹介したボカロP】

最後に紹介しますのは、会場(とその二次会)にてお話させて頂きました…

マグロジュースがリスペクトするシーン最先端なボカロP達です!!

それではぶちかまセイッ!

八七田
繊細で澄み渡るようなエレクトロベースのトラックに、倦怠的で少ない言葉数でありながら力強く湧き上がるような歌詞が特徴的。静と動が心地よく混ざり合う。ミックホップ要素も併せ持つ、桃音モモ、滲音かこい、雪歌ユフ等を駆使する貴重なUTAU勢の一角。☟


たのしいマグロダンスP
極めて直情的な音と詩、あらゆる法則をガン無視した前衛音楽を提供する。面白さと狂気の間を行ったり来たりする感性の反乱β的ボカロP、マグロジュースと合わせて「マグロ界隈」というコア寄りのコアな謎ジャンルを形成中。☟


BeniiiP
期待の51歳新人ボカロP。高い技術が垣間見える安定したフュージョンサウンドと不思議な演出のPV、気の抜ける可愛らしい架空言語の歌詞といった独自性の高い世界観を持っていて並々ならぬ魅力を放つ。なぜ伸びないのか不思議なP、二次会にて架空言語での作曲の話題になった時に紹介。☟


以上です


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